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「きれいごと」の終焉

「きれいごと」が終わりつつあるのではないか。人間は方法的懐疑の限界を知り,「自分たちにとっていいこと」を泥臭く追求することを自覚的に行う段階に来ているのではないか。

例えば国民主権SNSの登場によって可視化されるように,無知蒙昧な人々が政治の意思決定を行うのはリスキーである。

関連して,市場経済。農業経済学が提起するように,市場経済は生産者に生産物付加価値を大きくするように誘導し,結果基礎的な消費を行えない人々が出てきてしまう。

これも関連するが,多様性の尊重。基本的人権の尊重に立つと,障がい者は社会で受容され,なんらかの役割を担うことで尊厳を得るべきだが,それは社会的コストが大きいので,社会の維持という観点からは限界がある。

人間は社会を維持するために,ある種のものを疎外する必要がある。それは美学に反するが,真正面から向き合うことなく認知をねじ曲げるのは不幸な帰結を産む。「きれいごと」は終わり,人は,誰かや何かの犠牲のもとで生きているということを自覚して生きる必要がある。